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芸能人のパーソナルカラー?

こういうことを書くと、また嫌われるのかもしれませんが、芸能人のパーソナルカラーについて書いてみようと思います。

様々なカラーアナリストのウェブサイトで、芸能人のカラー診断をぱっと見の印象で書いたと思われるものが見受けられます。確かにお客さんに説明するときには、「タレントの誰々のようなイメージです」と言うと伝わりやすいと思いますし、その気持ちもわからないでもありません。

ただよく考えてみてください。テレビカメラで撮影されたタレントの肌の色が私たちに届くまでにどれくらいのフィルターが掛かっているのか・・・。

まずは本人のメイクですね。スタジオの照明に耐えられるようなメイクになっていることは想像に難くありません。ましてパーソナルカラーのモデルになるような美しい芸能人であれば尚のことでしょう。通常、パーソナルカラー診断はノーメイクで行いますので、これほど本来の肌の色とかけ離れた環境は、まず日常では見あたりません。

次にカメラですね。テレビ向けにどのような補正が掛かっているかわかりません。もちろん人間の肌から遠く離れた色になることはないのでしょうが、我々にきれいに見えるように設定されているのではないでしょうか。

撮影した映像を変換して放送用の電波にし、受信する際にまたテレビ用に受信しているわけですが、デジタル信号になることで、出すときと受けるときのデータの差はなくなりますので、ここは軽く流しましょう。

次にやってくる難関は目の前にあるテレビです。家電量販店に並ぶテレビを見れば一目瞭然ですが、隣同士のテレビの色は明らかに異なっています。受信した信号が同じであっても、それを再現するのはそれぞれのテレビに委ねられています。液晶パネルの性能もピンからキリまで存在します。最近では4原色を標榜し、今までより鮮やかに発色できるというシャープのAquos クアトロンなどという製品も出てきましたね。

そのようなわけで、私たちが見ている映像というのは、本来その人が持つ肌の色が忠実に再現されたものではないはずなのです。

すなわち、テレビの向こうにいる人の肌の色をどうこう言うのは、「ノーメイクで診断しないと本来のパーソナルカラーはわからない」「パーソナルカラーの診断は専門的なもので、熟練したカラーアナリストの技術が必要だ」という、パーソナルカラーの大前提を崩すことになるのではないかと思うのです。テレビ越しにちょっと見てわかるくらいなら、デジカメで写真を送って、さあ診断してくださいになりませんかというお話しです。(実際にデジカメ画像で診断してる人もいましたが・・・)

僕自身も以前はパーソナルカラーをやっていたので、その難しさや大変さをものすごく理解しているつもりです。だからこそ、カラーアナリストの専門性や技術力を安易な形で伝えて、自分の価値を下げることもないのではないかなと思います。

あ、この記事は大きな釣り針とでも思っていただけると幸いです。

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