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November 2006 の記事一覧です。
大阪在住のカラリスト(カラーコーディネーター)が気になる色彩の話や日々の出来事、思ったことなどを公開しています。
November 2006 の記事一覧です。
この仕事をしていると、お客様だけではなく様々な方から、「色って本当に大事ですよね」と言われます。それほど大事なら世間のカラーコーディネーターはもっと忙しくても・・・などと思ったりするので、様々なカラーコーディネートを頼む時にどういうタイミングで頼めば円滑に業務が進むか、その能力を最も発揮できるのかを書いてみようと思います。あくまで私の私見ですが・・・。
今回はコーポレートカラーを決める時です。新たに企業を立ち上げたり、イメージを変えるときなどにコーポレートカラーを決めることになるかと思いますが、このような場合には単に色を決めるだけではなく、この後に続くロゴマークやそれを用いた様々な物(看板、名刺、社名入りの封筒、社用車など)を考慮して決めなければなりません。
そのためお客様とカラーコーディネーター、そしてそれ以降のデザイナーの負担を最も軽くし、円滑に作業を進めることが出来るタイミングは企業や店舗のコンセプトを決めた直後です。
私たちは色を決めるのが仕事ですが、単に色選びをするだけではなく、選ぶ色がその目的を達することが出来るかどうかを重視しています。そのためその企業が何をしたいのかわからなければ、選ばれる色の根拠も曖昧になってしまう危険性があります。また結果としてお客様かカラーコーディネーターの好みだけで決められてしまう可能性もあるのです。好みで色を決めるのに、お金を払うのは私はもったいないと思うのです・・・。
色彩とデザインを併せて行う場合に、3種類のデザインでカラーが3パターンの合計9パターンによるプレゼンなどというのが見られます。これは本当に全力でデザインした結果だとは思えないのです・・・。(そもそも同じデザインの色違いを何パターンか用意して、どれが好きとお客様に聞くことに対して、私は少し違和感を持っています。)
企業のコンセプトを決め、そしてその方向性に合致した色を決め、それに基づいてデザインを行う方がスマートだと思うのですが・・・。
このような理由から何らかのデザインを行う前にカラーコーディネーターに依頼していただければ、その後の作業もスムーズに進みますし、デザイナーへの負担も軽くなるはずです。少なくともデザイナーは色を考えるという部分の負担は著しく軽減されるはずです。
加えて競合調査を含むカラーマーケティングは、カラーコーディネーターの専門分野であり、本来マーケッターではないデザイナーの行うことではないとも考えています。
次にカラーコーディネーターに要求される能力ですが、これは論理的に色を導き出せることでしょう。例えば赤と言っても様々な赤があります。その中からなぜこの赤を選んだのかを明快に説明できる人を選ばなければなりません。逆になぜ紫を避けたのかなど、その色を選ばなかった理由も重要になってくるでしょう。自社のイメージは青だと思っていたお客様がいて、その色を選ばなかったのであれば、なぜ選ばなかったのかという理由も知りたいはずです。
そして先ほども述べたようにコーポレートカラーは企業のあらゆる場面で使われる色ですので、その様々な場面をきちんと想定して、色を決めることが出来るということも重要になってきます。安易に色を決めたときに起きる問題には以下のようなものがあります。
これ以外にもいろいろとあるのですが、色彩のイメージだけで色を決めてしまうと、機能性が著しく低いコーポレートカラーが出来上がってしまうことにもなりかねません。
カラーコーディネーターと一口に言っても、その得意分野は様々です。コーポレートカラーの選定は、最も広範な色彩の知識が必要な分野であると言えるかもしれません。そのためカラーコーディネーターを選ぶ際には、例えばメイクやインテリア・建築など特定の分野に特化した人よりも、多様な業務の経験のある人を選ぶようにするのがよいかもしれません。
コーポレートカラーの変更はコストもかかり、安易にできるものではないため、そのような意味でもカラーコーディネーターの能力の高さが求められる分野だと考えています。
と、たまにはまじめに記事を書いてみました。
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